観ぜし人に、
よろこびを

色鮮やかなジョアンミロの版画アートと両界曼荼羅の共演。貴重なアジアの仏教美術から素朴な石仏。仏絵(ほどけえ)に囲まれ心身を整えましょう。

マンダラ仏遊館【美っKU・RIミュージアム】

改装された西長寺庫裡は、寺宝の両界曼荼羅2組をはじめ、寺に伝わる仏画を観照出来る空間になりました。仏教美術、殊に真言密教美術は儀式に使用された経緯のため損傷もありますが、仏の容姿や色彩表現など、魅力的な芸術作品です。
また館内には地元、三好静男氏(1948~)のコレクションであるジョアン・ミロの版画アートを展示しております。太陽、月や星、生物などが美しく抽象化され、その詩的で宇宙的な「ミロの世界」は世界中の人々に理解され、不変の喜びを与えてくれています。五色の色彩はマンダラの光彩、造形が単純化され記号へと向かう道はとても密教的であります。
地中海マヨルカ島の歓喜のミロに、瀬戸内海の島の寺で出会い、心遊ばせて下さい。
入館料1人500円(学生300円)2人以上にて要予約

世界のブッダ(仏像)と仏絵説法

人類の歴史の中で究極の芸術は宗教美術です。まごころの祈りが形となった愛らしい仏たちが遊ばれています。一緒に遊び、心をゆるめ、みつめ、たかめ、まるめ、ゆだねましょう。法悦に満ち満ちた人生、日々のしあわせをお祈り下さい。

ジョアン・ミロ

大芸術家。スペインのバルセロナに生まれる。その作品は地中海に育まれた明るく陽気な感性から生み出されたもので、テーマは自然、正に瀬戸内海と共通のスピリチュアル。誰もが称賛してやまないミロの人間性、優しさからのアートです。

仏絵ほどけえマンダラ

住職の恵史和尚(ひみつぼう)の仏絵版画で天井が飾られています。自らが観じた仏法を、描き、彫り刻み、摺り、彩色した多くの作品が、組み合わさることでマンダラとなりました。ここは島時間、館内では自由に寝転がり仏絵説法が楽しめます。絡まる糸がほどけるように、ほとけが微笑む仏(ほどけ)絵で心がほどけ、ステキな笑顔になりますように。

マンダラ仏遊庭【慈悲と功徳のさんぽ道】

西長寺からの風景は島の自然が織りなす色や音や香りに溢れています。平成元年、さんぽセラピー癒しの道が計画され地元の名工により、石が組まれ、滝が建立され、池が築かれ、石仏が奉られ、回遊式の庭園が顕現。今尚続く功徳の道です。境内散策自由。